vSphere 5.1 では、共有ストレージなしで vMotion が可能となりました。注意点として、従来の vSphere Client では、この機能は使用できず、vSphere Web Client でのみサポートされています。
共有ストレージなしの vMotion を実行するためには、従来どおり vMotion トラフィックに対応した[仮想ネットワークの設定[が必須です。以下、設定及び vMotion の実行例になります。
仮想ネットワークの設定
vMotion で使用する仮想ネットワークを、移行対象の全ホストに設定します。
[ホーム]タブの[ホストおよびクラスタ]をクリックします。
ホストを選択し[管理]タブの[ネットワーク]から[ネットワークの追加]をクリックします。
[VMkernel]ネットワークアダプタを選択し[次へ]をクリックします。
[新しい標準スイッチ]を選択し[次へ]をクリックします。
[アダプタを追加]をクリックします。
vMotion で使用する vmnic を選択し[OK]をクリックします。
[次へ]をクリックします。
[ネットワークラベル]を設定し、[vMotion トラフィック]にチェックをいれ[次へ]をクリックします。
VMkernel の IP アドレスを設定し[次へ]をクリックします。
[終了]をクリックします。
vMotion 用の仮想スイッチ[vSwitch1]が作成されます。
vMotion の実行例
対象の[仮想マシン]上で右クリックし[移行]を実行します。
[ホストとデータストアの両方の変更]を選択し[次へ]をクリックします。
移行先のホストを選択し[次へ]をクリックします。
移行先のデータストアを選択し「次へ」をクリックします。
優先順位を任意で選択し[次へ]をクリックします。
[終了]をクリックします。
下記のとおり、共有ストレージなしで移行が可能です。